アメリカ大統領選

アメリカの次期大統領がドナルド・トランプ氏に決まりました。

 

メディアはこの結果を驚きを持って伝えていますが、驚くのではなく、今回の結果を受けて素直に反省しないと、報道に未来はないだろう。

視聴率を優先し、暴言、スキャンダルだけをクローズアップして報道するだけで、有権者の取材を怠っていたメディアは、多くの人に誤った認識を植え付け、自らの無能さを晒してしまった。

先の行われたテレビ討論会を始め、選挙活動において政策論争がないとも報道されていたが、選挙後にトランプ氏の政策が期待され、米株高、ドル高となったことを鑑みれば、政策論争がなかったのではなく、単にそこをクローズアップした報道していなかっただけと言えるだろう。

暴言やスキャンダルで視聴率を取るなんてワイドショーのような安い行動ではなく、本質を捉えた報道をしてほしい。そんな力もないから無理だと思うけど。

 

今回の結果は世論調査のあり方を見直す機会にもなると思う。

英国国民投票に続き、これだけ大きな投票行動で2度も世論調査が誤ったのは、既に既存の調査方法が機能していないことを証明している。

 

兎にも角にも、今回一つの結果が出たことで、世の中の流れは大きく変わっていくだろう。

国際政治学者イアン・ブレマー氏の言うGゼロの時代がさらに進んでいく。