反シルバー民主主義

参院選を前に公表された昨日の世論調査を見てびっくり。

各政党の支持率で民進党がなんと8.5%も支持されてるらしい。マジか。

政党として何をしたいのか、政策が全く見えない党に、これだけ多くの支持が集まるのはなぜなんだろう。

安全保障も経済政策も安倍政権に反対だけして、自らに具体的な政策はなし。党名を変えるときにわかりやすく「反対党」にすればいいんじゃないかと思ったほどどうしようもない党だと思うが。民主党政権時の有り様を目の当たりにして、なおこれだけの支持者いるっていうのは、日本国民は寛大だ。

 

民進党をはじめ、安保法制の廃止を主張している政党は正気とは思えん。政権の裁量が大きい点など問題もあるが、これを無しにしたら米国との関係はどうなるのか。そんな状況に加えて、仮にトランプ氏が大統領になったら、もう安保条約自体がもたないだろう。

そのとき、国防をどうするのか具体的に主張しない政党は無責任過ぎる。議員の皆さんは当然それくらいのことはわかっているはずなのに、安保法制の廃止を訴えるのはなぜなんだろうか。昨年の法案成立時に、「本国会での法案成立反対」って人が多かった(当時7割くらいだっけ?)からかな。だとしたら浅はか過ぎるだろ。

鳩山元首相が、日米でコミットした普天間基地辺野古への移設を白紙にしたときの失敗から何も学んでいないのね。 

 

自民党かおおさか維新しか入れられるとこがない・・・。おおさか維新は個人的に非常にいい主張をしていると思うし、自民党との距離感を見ても、政党として機能してると思う。

ただ、自分が都民なので地方分権は自分にとっては劣後事項で、応援はしたいけど、う~ん。

正直、今の日本で政権運営ができる能力があるのは自民党しかないしな。 

 

反シルバー民主主義を掲げる政党が出てきてくれないかなぁ、とぼんやり思う。 

国政選挙で票を取るには、投票率が高い高齢者に支持されるような政策を並べるのが手っ取り早いわけで、高齢者向け社会保障費を削ろうなんて、とても公約には掲げられない。

一方で投票率の低い若年層は冷遇されまくってる。こうなると、若年層は投票したい政党がなくて、さらに投票率が下がる。シルバー民主主義の出来上がり。

 

でも、このままだろ行き詰まるのは時間の問題だろ。社会保障費増え過ぎで、財政的に厳しくなっていくのは目に見えてる。選択肢は、①現状維持で将来の衰退は受け入れる、②大胆な政策で少子化問題に本気で取り組み出生率を改善させる、③移民を受け入れ労働力を確保する、くらいしかないと思う。

老い先短い高齢者は①でいいだろう。自分たちの生きてる間くらいは、なんとか財政ももってくれるし。現役世代はそうはいかない。消去法的に②を選択する人が多いのではないか。ほぼ単一民族の日本では③を受け入れるのは、すぐには無理だろう。

 

限られた財源で少子化対策を充分に行うには、高齢者の過保護な社会保障を削るしかない。

甘えた高齢者の票なんかいらないっていうターゲットを若年層に絞った政党がそのうち出てきてくれることをちょっぴり期待している。